
広島の湯田木工さんで共同開発中の「讃岐舎」仕様の玄関ドアです。表面の板材と枠材は香川県産の桧を使用しています。上の写真はタテ貼り仕様。
県産檜は小豆島大鐸(おおぬで)財産区の間伐材。しかも末口120mm以下の小径木の間伐材です。小径木の間伐材は建築用材としての利用価値(需要)がほとんど無く伐っても買い取り手がないため、最も間伐の進まない材です。間伐しても運搬費が出ないためそのまま放置され、山で腐っていくケースが多く全国的に間伐材の中でももっとも大きな問題になっているものです。
これより少し大きくなると90mm角の製材がとれ、なんとか大引きなどの建築用材として使えます。小径木間伐材は集成材にするのも大変な手間(コスト)がかかるため利用されていないのが現実なのです。
今回はあえてその小径木間伐材の利用方法を探し出し、何とか一般の流通に乗せたいと思い実験的に行ってみたものです。ということで表面の桧の板材は幅が約80mm程度の小幅板。上述のようにこの小幅に意味があります。

コチラは横貼り仕様です。なかなか良い仕上がりで充分に使っていけそうです。

レバーは南部鉄のものを選びました。なかなかシブイでしょ。

足元は湿気を防ぐための工夫が施されています。

調整丁番です。

木材を適度な状態に乾燥させるのが一苦労。
木材乾燥機は「ヒルデブランド」

近々、讃岐舎の標準仕様になりそうです。
こんな手間のかかる仕事を引き受けて下さった「ユダ木工」さんに感謝です・・・
いままでは「縦」ばかり見ていたので、「横」、新鮮です!
南部鉄のレバーとは、またまたこだわりを感じます。
南部鉄レバーも手作りっぽくてよろしいでしょう?ちょっとお値段が気になるところですが・・・